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アームヘッド・ストーリー第2話:殺戮

オレの記憶、それは惨憺たる情景だった。

ある者は逃げ惑い

ある者は恐怖に怯え、自らの首を斬って自殺したり

そしてある者は狂い、こちらに向かってくる。

オレはその人達を片手の剣で殺し続けた。
その村を抜け、大きな川にでる。
オレの姿は正に死神の用だった。
黒いマントを羽織い、黒いフードを被り、黒い髪が目立つ。
だが、その目は冷たく、生気が無かった。
向こう側から赤い鎧を着た男がやってくる。
男の目は怒りに燃え、オレに斧を振り落とす、オレはその斧を剣で防ぐが、次の瞬間、辺りが真っ黒になった。太陽が雲に隠れたという訳では無い、光は全く見えず、自分さえ見えない、分かるのは感触のみ。
次の瞬間、俺は現実に引き戻された。
通信が聴こえる、ラスクの声だ。

「おい?どうした?」
「いいや、何でもない」

本当は言いたかったが、俺の本能がそれの止めさせた。

「ああ、そうか。ならヘルギアスを動かしてみろ、操縦の仕方は分かるだろ?」

俺は通信には答えず、とりあえず動かしてみた。
へえ、自分の体の様に動く、結構気持ちいい。
その時また通信がはいった。

「それで逃げようなんて考える事じゃない、あのツィルクの様に」

ツィルク?誰だか分からなかったが、俺は適当に「ああ」と言葉を返す。
それにしても、このアームヘッド、ヘルギアスは自分を動かす様に簡単に動かせる。
俺はその時、腕に付いているレーザー銃を発射してみた。
…ここが山のなかでよかった!あのレーザーは木に当たって、木を倒したんだ。

「気にいったか?」

またラスクから通信がはいる。

「ああ、凄く気にいったぜ?」

「そうか、なら軍に入ってもらおうか、それは軍用機体だからな」

俺は正直、軍に入るのが嫌だった、だがこのヘルギアスに乗れるならそれ位の価値もある、いいだろう。

「OKだよ、俺の位は?」

「お前の位は、リズ連邦軍特別部隊個人隊員だ、覚えたか?」

なんとか覚えられた、特別部隊か…なんだそれ?

「おい、特別部隊ってなんだ?」

「特別部隊とは、機密だ、誰にもその存在を言うなよ?」

「分かった、で俺は今度からどうすればいい?」

「それはもう決まってる、後で話しをしよう。まず降りてくれ」

そう言われて、俺は降りた。

さて、これからどんな事が待ってるだろうか?

by y28uta | 2008-07-08 19:54 | story-アームヘッド-  

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