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第四話

怪我から2週間後、フォールの傷は治り敵とも戦える用になった。
病院から戻る途中、ビルの近くでマトラン達がざわざわしているのに気付いてよっていった。
「どうしたんだ?」
一番近くのマトランに聞いてみると恐る恐る言った。
「実はここに銀行強盗が人質をとって立てこもっていて…」
そう言うとそのマトランはビルを指差した。
「ヴァキ隊には?」
「伝えましたが来るかどうか…」
――ヴァキ、頭部のデザインはメトロヌイのヴァキと同じだが体がトーアのような形体をした特殊なヴァキである――
そんな話をしているとヴァキ隊がやってきた。
「警告スル人質ヲ離シ投稿シナサイ3分以内ニ実行シナケレバ一斉射撃ヲ行イマス。」
(駄目だな…)
フォールはそう思った、あんな事を言えば逆に興奮して人質を傷つけるだろう…
その時、フォールの頭に激痛が走った。
(血、血の…に……匂い………)
フォールの目は獣の様になり理性さえも失っていた。
「ウ、ウガア、血…血ノ…匂イ……」
気がつくとビルに飛び込んでいた、普通なら絶対には入れないような高さにそのまま飛び込んでいったのだ。
「う、うわあ!来るな!」
銀行強盗はナイフを振り回しながら叫ぶ。
獣の様な格好になったフォールは猫背、目は血を求め、爪は鋭くなっていく。
「血ヲヨコセ。」
フォールは信じられない速度で銀行強盗に向かっていった。
すれ違う様にフォールは銀行強盗の腹を抉り取っていた、腸がむき出しになり血が吹き飛ぶ。
バーン!
扉が壊れヴァキ隊が突っ込んできた。
「壊ス。」
そう呟くとヴァキ隊に向かっていった。
その時窓から一人の男が見つめていた。
「見~つけた♪」


――第四話完――

by y28uta | 2008-05-03 20:40 | ストーリー  

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